優しい人って誰でも好きだと思います。 でも、それがよからぬ陰謀を隠し持っていたら……。 腹黒い人間は、一件優しそうに見えるものです。 ※ これは戦国時代の楚のお話。 楚は戦国七雄の一つで、南方に位置する大国です。 南の国なので、文化が中原とは違う独…
中国史を知らない方は聶政という名を聞いたことがないと思います。 中国の歴史家司馬遷の書いた『史記』に出てくる人物です。 聶政はそのなかの『刺客列伝』に登場します。 『刺客』とは暗殺者のことでです。『刺客列伝』は暗殺者ばかりを取り上げています。…
女は弱し、されど母は強し。 などと言います。今回はアレクサンドロス大王の母オリュンピアスについて。 オリュンピアスはエピロス王ネオプトレモス1世の娘、マケドニア王フィリッポス2世と結婚しました。 そして19歳くらいのときにアレクサンダー大王こと…
これまで書いた記事のまとめです。 【女たちシリーズ】 その1・古代編 第1回 セミラミス kagurayukkuri.hatenablog.com 第2回 ハトシェプスト kagurayukkuri.hatenablog.com 第3回 ルクレティア kagurayukkuri.hatenablog.com 第4回 夏姫 kagurayukkuri…
今回も古代ギリシャの娼婦です。 紹介する女性はフリュネです。 この女性、裁判で罪に問われたときに聴衆の前で裸になって無罪になったといういわくつきの人物。 このフリュネという名は本名ではないのです。 『あだ名』です。 ネサレテというのが本当の名で…
ソクラテス:私には、弁論術に関して力量なみなみならぬ女教師がいるのだが、彼女はほかにも多くの優れた弁論家を産みだした。そのなかの一人がギリシア人の中でも傑出したクサティッポスの息子ペリクレスその人なのだよ。 メネクセノス:その女性とは誰でし…
世界三大美人といえば小野小町、楊貴妃、そしてクレオパトラですね。 もっともこれが本当に世界三大美人なのが僕には疑問です。日本人にしか通用しない三大美人だと思います。 小野小町とか外国人知っているのかな、と、疑問に思いますが……。 しかし、クレオ…
悪妻 みなさんはこの言葉についてどう思いますか? 三大悪女というのがいるそうです。 クサンチッペは「世界三大悪妻」の1人として、西洋では知れ渡っています。 三大悪妻はクサンティッペ、モーツァルトの妻コンスタンツェ、そしてトルストイの妻のソフィ…
今回は同性愛者の詩人として有名なサッフォーについて。 こちらのはてなブログでも執筆されている勝間和代さんも同性愛者だとカミングアウトされています。 いつの間にか同性愛というのは悪ということになってますけど、どうなんでしょうねぇ……。いつごろか…
唐突ですが、つまらないアニメの紹介をさせてください。 1995年、NHKで放送したアニメで「孔子傅」です。 ネットで見つけて視聴したのですが、正直なところあまり頭に入ってきませんでした。『東周英雄伝』を原作としています。(ちなみにつまらないというの…
今回は夏姫。 『なつひめ』と読みそうですが、『かき』と読みます。この人物を最初に知ったのは陳舜臣さんの『十八史略』を読んだときです。 夏姫は鄭の穆公の娘です。(鄭の穆公はのちに覇者となる晋の文公となる重耳を粗末に扱った『文公』の息子ですね。…
みなさん、連絡はどうします? メールとか、ラインとか、色々なSNSが発達しているじゃないですか。 おそらく手紙よりも便利だと思います。 しかし、メールよりも手書きの手紙の方が気持ちが伝わる場合もあるのではないでしょうか? それを実際に証明するエピ…
これも歴史上に存在するかわからない女性です。 女性の名はルクレティア。 ローマ建国史に出てくる伝説上の人物です。 ですから、史実かどうかというと疑わしいところがある。 ですが、エピソードが鮮烈なので今回とりあげることにしました。 これがきっかけ…
もしも愛する我が子が自分と反対の道を歩んだとしたら、どんなに哀しいことでしょう。 母としての自分を子供に理解してもらえなかったら、どんなに哀しいことでしょう。 そういう悲劇は古代エジプトの頃からありました。 今回は女王ハトシェプストのお話です…
すこしばかり学校で世界史の成績が良かったからといって自惚れてはなりません。 恥ずかしながらこのセミラミスという女性をまったく知りませんでした。いい気になってはいけませんね。教科書ばかりが歴史ではありません。このセミラミス、西洋ではかなり有名…
【織田信長】 漫画やゲームにみる織田信長。その存在は『善』か『悪』か!! どんなに歴史に興味のない人間でも織田信長だけは知っています。 歴史に興味のない兄ちゃんでも織田信長の名前を聞くと、 ※ 画像はwikipediaより 『カッコいい……!!』 目をキラキ…